冬火ちゃんの猛進撃

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「さーて私の番ね」 冬火を待つ気がない凛子が立ち上がり自分の選んだボールを手に取ろうとして、何故かそこで固まってしまった。 「………」 「ん?どうしたんだよ」 「あ~そうだった~、私箸より重い物持ったことないのよね~、太陽投げるの手伝ってちょうだい」 「いや選んで運んできただろお前……ここまでどうやって持ってきたんだ…」 「こっ細かいことを気にするなんて男らしくないわよ!?そもそも初めてやるんだしまだよくわかってないんだから手伝いなさい!命令よ命令!」 「手伝えって…つか、どうやってだよ」 「それは………」 「お待たせ~、まだ私の番じゃないわよ…ね…………って!ちょ、ちょっとぉ!何やってんのあんたたち!?」 「手伝えって言うから…」 凛子に後ろから密着するように手とボールを支える俺を見て戻ってくるなりそんなことを言う冬火。やめろよメチャクチャ恥ずかしいんだぞ…。 「やったことないんだから仕方ないでしょう?ほら太陽、ここからどうやるの?」 「お、おう…ここから前に進みながらボールを後ろに引いて、あとは前に落として転がすだけだ」 「ふーん、なるほどね」 「……いっ!?おい腰!そんなぐいぐい腰押し付けるな!」 「こっ細かいこと気にしないの男でしょ!?ほほほら、もっと密着しないとわからないじゃない!」 「いやだって当たってる位置がっ…!」 「さっさと投げなさいよッッ!!」
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