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見事ストライクを獲得した凛子は何故かぐったり気味。だけど息を切らして赤らんだ顔はなんというか……すごくエッチでした。
凛子を座らせ次は俺の番。今度こそはと意気込むが、残念ながら一歩及ばずスペアで終わってしまった。
「まぁまぁ、久々だしスペアならいいや」
「ナイス陽太」
「え?あ、ああ、サンキュー」
ハイタッチを要求されつい反射的に冬火とハイタッチを交わす。それを見た凛子も慌てて手を挙げたので、仕方なく優しく凛子の手を叩く。
「太陽!もっと力強くハイタッチしなさいよ!」
「出来るかよ、お前の手を痛めるようなこと俺には出来ん。お前のその奇跡を形にしたような手は宝石みたいに丁寧に触らねばならんからな」
「……そ、そう…ならいいわ」
「…~~~~~ッ…!陽太ッ!次は私だから見てなさい、またストライク出すから!」
「うわっ!?わ、わかったわかった。何怒ってんだよお前は」
冬火はキッと俺を睨んだまま顔を近づけて目と鼻の先にまで接近して小声で、しかしはっきりと、
「目移りさせたくないのっ」
「っっ…!?」
「よ、陽太には私のことを好きになってもらわなきゃダメなんだから、ちゃんといつでも私を見てなさいっ…!」
予想外な発言に顔から火が出るんじゃないかってくらい一気に熱く、赤くなってしまった。吐息がぶつかる距離でこいつなんてこと言いやがる……。
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