冬火ちゃんの猛進撃

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耳を塞いででも聞かないようにする。やめてくれ勘違いするだろ、そんでその勘違いで俺の胃にダメージが来るんだ。嫌だ。 「太陽、聞きなさいよ知りたくないの~?」 「あーあーあー………あ?」 ふとレーンの方に目線が行った。 俺は息を飲んだ。 「───見ときなさいっつったばっかりで何やってんのよこの枕カバーはぁあああッ…!!」 「げぇッ!!?やっやめろ冬火シャレにならん!!ボウリングボール振りかぶるなさすがに死ぬそれは!!」 相変わらず意味不明な悪口とともに怒り……いやもう殺意だわ。ボウリングのボールで殴られたらいくら頑丈な俺でも即死だわ。頭蓋骨パーンてなる。 「みっ見てる見てる、ちゃーんと見てるからほら、な?」 「……ちゃんと見ててよ、バカ」 不意打ちの可愛いやめてくださいホントに。 ───それからまぁ、凛子に誘惑紛いのちょっかいを出されては冬火に撲殺されかける状況を何度か繰り返してボウリングは終了した。なんでボウリングで殺される恐怖感じなきゃいけないんだよ…。 「会計済ませたし、ゲーセンあるから行かない?」 「お前とゲーセンはいい思い出が無いんだが」 「私は構わないわ、げーせんが何かわかんないけど」 「ゲームセンターな、いろんなゲームがあるコーナーだ」 「私これでもゲームは得意よ?優理と何度かやったことあるから」
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