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ジリリリリ。
目覚ましの音量がカラスの鳴き声よりも大音量で聞こえた。
今日も同じ夢を見たと、少女は体を起こし、時間をみた。
6月20日午前6時。
少女は、起き上がりロボットのようにテキパキと学校の支度をした。
7時30分には家をでて、電車に乗った。
彼女は学校で「完璧主義の秋穂ちゃん」と、呼ばれている。
確かに彼女は完璧主義で、毎日日記も欠かさず書き、自分の作った時刻を破ったことは一度もない。
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