第2帖

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「さっさと帰るぞ」 夕焼けが映ったようなアヤの顔は茜色。 「やだー、いつものとこ寄ろーよ!ね?いいよね、カオちゃん」 「ハルちゃんもそう言ってるし…、アヤ今日用事あるの?」 茜色のままアヤがため息をついた。 ハルちゃんの勝利の合図。 「けってーい!行こ行こ!」 そう言って駆け出して行く彼女に追いつくのはまず不可能。 「晴香は体力バカだからな」 彼女は陸上部の期待の新人だ。
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