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「さっさと帰るぞ」
夕焼けが映ったようなアヤの顔は茜色。
「やだー、いつものとこ寄ろーよ!ね?いいよね、カオちゃん」
「ハルちゃんもそう言ってるし…、アヤ今日用事あるの?」
茜色のままアヤがため息をついた。
ハルちゃんの勝利の合図。
「けってーい!行こ行こ!」
そう言って駆け出して行く彼女に追いつくのはまず不可能。
「晴香は体力バカだからな」
彼女は陸上部の期待の新人だ。
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