第2帖

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いつものとこ『tears』に到着したのはハルちゃんが着いてから5分後だった。 「いらっしゃい、カオちゃん、かずき君」 ここは中学の時から来ている喫茶店。 「ハルちゃんはカプチーノ頼んだけどどうする?」 「「いつもので」」 かぶる声にえへへ、と笑えばアヤもつられたように笑う。 「ねぇ、カオちゃん放課後なんかいいことあったでしょ?」 ハルちゃんのニヤニヤした顔に「春」を思い出す。
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