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「っていうかアヤって女子力高いよねー」
「うん、少なくともあたしらよりかはずっとね」
複雑な顔のアヤが思い出したように話し出す。
「そういえばお前ら噂話とか聞かないのか?」
「ん?どういうこと?」
「俺の部活の顧問の話。俺はあんまり好きじゃないんだが」
「あぁ!源氏先生のこと?」
源氏先生、という表現に反応してしまう。
「カオちゃんは知らない?和樹の顧問の先生で、花澤っていう先生なんだけど、めっちゃイケメンで文武両道でピアノが上手なんだって!」
吹き出しそうになるのを堪えて、そうなんだぁ、とさも知らないかのように返した。
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