第2帖

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「っていうかアヤって女子力高いよねー」 「うん、少なくともあたしらよりかはずっとね」 複雑な顔のアヤが思い出したように話し出す。 「そういえばお前ら噂話とか聞かないのか?」 「ん?どういうこと?」 「俺の部活の顧問の話。俺はあんまり好きじゃないんだが」 「あぁ!源氏先生のこと?」 源氏先生、という表現に反応してしまう。 「カオちゃんは知らない?和樹の顧問の先生で、花澤っていう先生なんだけど、めっちゃイケメンで文武両道でピアノが上手なんだって!」 吹き出しそうになるのを堪えて、そうなんだぁ、とさも知らないかのように返した。
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