第2帖

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「何、もしかしてカオちゃん源氏先生知ってた?」 「知らないけどさ、『若紫』って言われたらなんか複雑だよなぁって思って」 違うし、だって私先生に会ったの昨日が初めてだし、いくらあのシーンとかぶってもそんな… ダメダメ!何自惚れてるの!私! 「え?そうなの?若紫って紫の上のことでしょ?」 「だって紫の上って源氏に何回浮気されたと思ってるの?」 今でこそ離婚だなんだって言うけど、昔は一夫多妻制だからしょうがないっちゃしょうがないんだと思う。 「えぇ!何ソレ!源氏ってアレだとは思ってたけどそんな酷いんだぁ、サイアクだね」 花澤先生はなんかそんな華やかな源氏とは少し違うような気がする。
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