第2帖

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「あ、大丈夫。はい、これ他の部員に渡しといて」 そう言ってドサッとプリントを渡す先生。 「なんで俺なんですか?あ、そっか、花澤先生は香に用があるんだっけ?俺はオマケってことか」 「アヤ、そんな言い方しないの。先生だって用事は1クラスで済ませられた方がいいに決まってるじゃん。なんでつっかかってるの?」 殺伐とした雰囲気に呑まれそうになって思わず「ねっ?」と笑ってみせる。 「香、用があるんだって」 吐き捨てるように言って不機嫌そうに去っていった。 「アヤって綾瀬のことか」 「あ、はい。すいません、今日私が寝坊して待たせちゃって機嫌が悪いんだと思うんですが、根はいい子なんです!だからいじめないでくださいね!」
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