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「あ、大丈夫。はい、これ他の部員に渡しといて」
そう言ってドサッとプリントを渡す先生。
「なんで俺なんですか?あ、そっか、花澤先生は香に用があるんだっけ?俺はオマケってことか」
「アヤ、そんな言い方しないの。先生だって用事は1クラスで済ませられた方がいいに決まってるじゃん。なんでつっかかってるの?」
殺伐とした雰囲気に呑まれそうになって思わず「ねっ?」と笑ってみせる。
「香、用があるんだって」
吐き捨てるように言って不機嫌そうに去っていった。
「アヤって綾瀬のことか」
「あ、はい。すいません、今日私が寝坊して待たせちゃって機嫌が悪いんだと思うんですが、根はいい子なんです!だからいじめないでくださいね!」
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