第2帖

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「はいよ、俺もプレゼント」 少し大きめの茶封筒に入れて1巻を渡すと、先生が大手雑貨屋の袋に入れた2巻をくれた。 「じゃあ、また。学校内でもいいからメールみてやって!」 耳元で囁かれて、それだけで恋愛偏差値アンダー30の私にはハードルが高い。 多分私の顔は真っ赤。 「は、はいぃ…」 手をヒラヒラと振りながら対女子専用の嵐は去っていった。 「ねぇっ!カオちゃん!源氏先生に何貰ってたの?」 台風一過は訪れることなく質問の嵐に襲われる。 「あ、いや、その…」 「そんなのヒ・ミ・ツに決まってるでしょ?」 ハルちゃんが茶化しながらも助け船を出してくれる。
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