第1帖

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窓のサンに止まったスズメを出してあげるために少しずつ近寄って窓を開ける。 「ほら、もう自由だよー!」 窓を開ければスズメはすぐに飛びたって、その代わりと言わんばかりに桜の花が風に煽られて入ってきた。 「わぁっ……」 舞い落ちた桜に舞い上がっている私。 そんなとき、不意に後ろに気配を感じた。 「つかまえた」 私は条件反射で飛び退いた。
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