第3帖

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~………~ 「カオちゃん!」 起きると、そこは保健室だった。 「あれ?ハルちゃん…、私どうしてここに?」 「香が熱中症で倒れたんだろ!全く…」 アヤが怒って見せてるけどホントはすごく心配してくれていて、多分これは精一杯の照れ隠し。 だから意地悪でぎゅーって手を握ってありがとって言ってやる。 「ハルちゃん、私どこで倒れてたの?」 アヤの顔があまりに真っ赤で見てるこっちまで恥ずかしいから話をそらす。 「廊下だって。で、通りすがりの先生が運んでくれたらしいけど、先生の名前は分かんないんだって」 保健室の先生がその時丁度いなかったらしい、と言った。
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