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「先生、会ったんでしょう？その人に」
うふふ、と笑いながらまっすぐに私の目を見て言った。
「隠さなくてもあの人は目立つのにねぇ。こんな嘘の書き置きまで書いて。私は応援したいけど、卒業してからにしなさい？」
「あの…、やっぱりいけないことですよね」
「少なくともバレたらあなたもあの人もこの学校にはいられなくなる。あの人はもう教師ではいられないわね」
そんな……、そんなにいけないことだなんて。
「先生が生徒に漫画を貸すのはやっぱりいけないことですよね…」
保健室の先生が目の前で芸人顔負けのずっこけを披露したのは言うまでもない。
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