第3帖

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「あなた、鈍感ってよく言われない?」 クスクスと笑う先生に口を尖らせる私。 「よかった。あの人、あなたには合わないわ。佐倉さん、純粋だものね」 私の頭の上にたくさんの?が乗っていく中で、急に?が!に変わる。 「せ、センセ…」 ドアを開けて入ってくるセンセにはどこか余裕がない。 まじまじと見つめる保健室の先生を睨みつける。 「あー、私、職員室行かなきゃだー」 棒読の台詞を口にして保健室を出て行った。 「佐倉、大丈夫か?」 『キミ、大丈夫か?』 ハッとするのは頭の隅にある記憶のせい。 「怖かったの?」 『……怖いの?それとも……』 「センセって、もしかして…」
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