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綺麗に整った顔に笑みがこぼれる。
「思い出した?」
「センセ、飛び込みのヒトだったんだ…」
っていうか、センセは覚えていてくれてたんだ。
その事実に頬が緩むのを感じる。
「今まで気付いてなかった?それとも、忘れてた?」
忘れられるはず、ない。
あの頃荒んでいた私を救ってくれたのは、間違いなくセンセなんだ。
あれは中3の夏休み。
受験の息抜きにプールに遊びに行った時のこと。
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