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私と村雨君は一度、署に戻った。皆も戻って来ており、進展はなかったようだ。
栞:安積さん、犯人の現住所が分かりました。
私は紙に住所を書き、安積さんに手渡した。
安積:確かか
村雨:はい、間違いありません
私が考えてると、村雨君は簡単に説明してくれた。勿論、総監の事は秘密にしながら。
安積:よし、西堀・村雨、須田・黒木・桜井で向かってくれ。水野は裁判所に行って書類を頼む
安積さんの言葉に皆が頷き、それぞれが仕事に向かった。
私と村雨君は再び二人で車に乗り込み、現場に向かった。今回は村雨君が運転だ。
栞:村雨君は犯人との関係知られる事はないよね
村雨:そうだが
実は犯人は父方の親戚だ、村雨君は母方の親戚に当たる。
栞:あった事ある?
村雨:何年か前に一度だけ。
栞:そう、なら大丈夫かな
それだけ言うと、私は窓から外の景色を眺めた。村雨君も黙って運転を続けた。私は不安になり、首元のネックレスをさわった。
栞:お父さんは大丈夫かな
心配するなと言われても、やっぱり心配だ。父の事が頭から離れる事はなかった。そんな事を考えてると無線が入った。
(無線)桜井:犯人の家に到着。留守です
栞:もうすぐ着くから、車で待ってて
(無線)桜井:分かりました
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