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栞:うん、でもどうして?
(電話)総監:実は根岸さんから連絡がきた、みゆきちゃんが退職届けを持ってるのを見たと
父の言葉に私は納得した。根岸課長だけは、私の父が警視総監だとしっている。
栞:だって、親族が犯人だなんてダメでしょ?
(電話)総監:そうだが、秋彦君は知ってるのか?
そう、犯人が親族だなんて、警察官としてはあってはならない事だ。私はもう一度息を吐いた。
栞:村雨君は知らない、だって母方の親族だし
(電話)総監:そうか
私はしばらく父と話していたが、遠くから村雨君や須田さん達が近づいてくるのが分かった。
栞:ごめん、切るね
それだけ言うと、私は電話を切り、全ての無線の電源を入れた。
須田:西堀さん、容疑者は毎日夜の6時くらいまで帰ってこないそうです。
栞:そう、取り敢えず車で待機ね
時計を見るとまだ四時過ぎだった。須田さん達は車に戻っていき、村雨君も車に乗り込んだ。
村雨:さっき、無線切ってたろ?
栞:うん
無線を切ってた事に少し怒ってるようだった。
栞:お父さんから電話が来ててね
わたしの言葉に村雨君は黙って頷いた。何故、電源を切ってたのか分かったようだ。
栞:後、1時間か
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