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栞:みゆきちゃんの所に行こうかな
私は夜空を眺めながら呟いた。
須田:西堀さん
空を眺めていると、後ろから声を掛けられた。振り向くと須田さんが思いつめた顔で立っていた。
栞:何?
須田:警察を辞めるつもりですか?
私は須田さんの言葉に驚いて振り向いた。須田さんの表情は真剣で、私の目を真っ直ぐ見つめていた。
栞:何でそう思うの?
私は目線をそらすように、再び屋上から外を眺めた。
須田:犯人が親戚だからです
須田さんの話は的を得ていた。私はため息を吐き、須田さんを見た。
栞:須田さんの勘違いよ、私は警察なんて辞めない
それだけを言うと、屋上を後にした。
栞:お先に失礼します
私は署内に戻り、鞄を持った。村雨君が何か言いたそうだったが、私は無視して署を出た。車に乗り込み、病院に車を走らせた。
栞:はぁ、みゆきちゃんと夏美さん見に行くかな
病院に着くと、車から降りて私は先にみゆきちゃんの病室に向かった。
栞:コンコン
ノックすると、中から返事が聞こえたので入ると、高見さんと話してるみゆきちゃんがいた。
栞:高見さんも来てたんだ
高見:あぁ、少し外すな
高見さんは気を使ってくれ、席を外してくれたので、近くの椅子に座った。
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