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私はみゆきちゃんの病室を後にし、舜のいる部屋にやってきた。
栞:舜、みゆきちゃんがここに運ばれた時の事、教えて欲しいの
私の言葉に舜は一瞬驚いたが、すぐに立ちあがり、コーヒーを入れてくれ、ソファに促されたので私は座って、一口飲んだ。
舜:聞きたいのは、衣類の乱れとかか?
私は頷いた。もし運ばれてきた時に、衣類の乱れ等があれば、婦女暴行目的の殺人未遂の可能性があるからだ。
栞:うん、運ばれてきた時の様子は?
少し私は昔を思い出し、震えてしまった。
舜:確かに服は破られていた、服を破った後に刺したんだろう
私は舜の言葉に言葉を失い、信じられないと左右に首を振った。
舜:ただ、レイプは未遂だと思う、抵抗して犯人はさしたんだろ
舜は少し言いにくそうに言葉を続けた。私はただ聞く事しか出来なかった。私は大学生の時、婦女暴行事件に巻き込まれ、左足に古傷がある。
栞:そうありがとう
私は無意識に古傷を摩っていた。
栞:来たついでに、朝から怠くて、熱はないの
私の言葉に、舜はすぐに電話で涼子さんを呼び、私の診察を始めた。
涼子:少し失礼します
涼子さんも、私の腕を取り、脈を見たりしている。
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