まさかおまえが!?

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アンズの期待の眼差しをチラッと見たら罪悪感に苛まれてしまった。 ここは一先ず謝っておこう。 「ごめん、アンズ。カリカリ買い忘れていた。すぐ買ってくるから、待っていてくれるか」 猫に向かって手を合わせて謝る姿は、他人が見たら滑稽だろう。 けど、そんなことは気にしない。 悪いのは俺だ。 そんな事態になってもこいつはニャンとも言わない。 イライラすることもあるだろうに。 なんて良い奴なんだ。文句ひとつ言わないのだからな。 先代の猫だったら、足に噛み付いてきていたぞ。
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