ポルポンのお話

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え~、皆さん、初めまして。 いきなりの自己紹介ですが、出来ればちゃんと聴いて欲しいなぁ? ……………… 僕の名前は、ポルポンと言います。 性別は雄(オス)で、タバル族という種族に属しています。 年は17歳ですが、ぶっちゃけると人間じゃありません。 でも、人間じゃないけど、人間には極めて近い身体をしてますカラ、ヒト擬き等と笑われる事が多かったり……… 余り世間に詳しくないから、憶測でしか言えないケド、普通の人間と違いがあるとすれば、こめかみから左右に一本ずつ長い触覚が生えている事と、どうやっても自分達の精子からでは、男しか生まれない事だと思う。 その代わりに、僕らの種族は、めちゃくちゃ精子が強くて、他の種族の牝(女の子)と一回でも交われば、必ず妊娠させられる自信があるよ。 例えば、女の子側に何か問題があったとしても、余程のおばあちゃんでもない限り、絶対に孕ませられるんだ。 繁殖力が強いって事になるんだけどね…………はぁ。 ん? 何で溜め息が出てるのかって? う~ん、なんて説明すれば良いのやら。 普通さ、繁殖力が強いんだから、僕等の種族は沢山居ると思うでしょ? ところがどっこい。 実は、絶滅の危機に瀕しているんだ。
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