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「で、朝ご飯はなんだ?」
「ベーコンとスクランブルエッグとサラダだよ」
ふむ、朝ご飯としては一般的だ。さすが一般家庭と言うべきだろうか、ベストな朝食だ。
いや、何がベストなのかは分からないが一応ベストだ。
「そうか」
そう言ってオレはキッチンに立ち、朝食の準備をする。
まず、元々調理されていたスクランブルエッグを温めて、ベーコンを焼く。そして適当にサラダ用の皿にレタス、トマト、キュウリを乗せて白米を茶碗に盛る。
これで朝食の準備は終了だ。
テーブルに戻り、黙々と朝食を食べる。
うん、美味い、さすがオレだ。なんて自画自賛を思ってみたり。
「そうだ、真冬はオレがどんな服を着て行けば良いと思う?」
オレはファッションに疎いからどんな服装でデートに行けば良いのかが分からない。なので一応真冬に訊いてみる。
「白いタキシード」
「お前分かってて行ってるだろ」
オレは過去に白いタキシードを着たことがある。きっと真冬はそれを思い出したのだろう。
「てへっ!」
真冬はまた同じモーションを起こす。
そしてまたこいつに対して殺意を覚える。
「わざとだろ」
「てへっ!」
やっぱり殺意を覚える。
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