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「お兄ちゃんに合う服装もあると思うんだけどなあ」
そこまで言われたら着ないわけにはいかない。ここは真冬に従うとしよう。
「じゃあもし良いのがあったら貸してくれ」
「うん!」
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「こういうのはどうかな?」
真冬はダボダボしたアウターをオレに見せた。そのアウターは黄色で、骸骨の大きいプリントが胸元にあり、インパクトが強い。これはさすがに着たくない。
「却下」
「結構良いと思うんだけどなあ」
「オレにとっては良くない」
「ですよねー」
「分かってるなら薦めるな!」
「てへっ!」
今度こそコイツを殴ってやる。
右手の拳を握ってそれを真冬に見せる。
「お兄ちゃん、女の子に手を上げるのは最低だよ?」
それは分かっているでもどうしても殴りたい。
でもオレはあくまで男の子。やっぱり手を上げるわけにはいかない。それが残念すぎてつい舌打ちをしてしまう。
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