第1章

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~~~~ 電車に乗って1時間、そしてそこから30分歩いたところに地獄門はあった。 「着いたぁー!」 到着し、地獄門の入口前で万歳と言うかのように歩は両手を上げる。 「春秋君!地獄門だよ地獄門!」 歩は嬉々とした笑みを浮かべて八重歯を見せた。 「そうだな」 可愛い仕草をする歩にときめいている自分に微笑する。 「ここ、どうしても春秋君と来たかったの」 「なんで?」 こんな地獄に恋人と来たかったとかコイツは狂っているのか? 雰囲気がぶち壊れて別れる事間違いなしだぞ。 「春秋君がMだから」 意味分からん。というかオレはSだ。変な勘違いはしないで欲しい。 「ケツ蹴るぞ」 「春秋君のエッチ!」 何故そうなる!
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