第1章

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~~~~ 「じゃあ1時間後にここに集合ね!」 「ああ」 オレがそう答えると歩はさっさと脱衣所に入って行った。 現在いる場所は脱衣所の前のソファーなどが設置された休憩所だから1時間後にはここにいとけばよい。 しかし1時間も時間を掛けて風呂に入るバカはいないからきっとオレは20分ぐらいで出る事になるだろう。 歩はどうか分からないが少なくともオレはそれぐらいで出る。 これは暇をどう潰すかを考える必要がありそうだ。 そんな事を考えながら脱衣所に入る。 そして服を脱いでタオルを首に巻いてチン丸出しで風呂に入るとこりゃビックリ。 「なんだこれは……」 風呂場が広すぎる。目測ではだいたい1キロメートル四方はありそうだ。 しかもその広大な地に温泉が少なくとも20個はある。これはもしかしたら色々回っているうちに1時間は経っているかもしれない。 とは言ってものぼせて20分ぐらいで出るのは目に見えているんだけど。 「………ん?」 ふと、視界にマグマのように真っ赤な温泉が映った。 気になり風呂名と効能を確認してみる。 《アツアツアッツン!》 うん、いかにも熱そうだ。 効能(付き合いたてのカップルか!) 「知らねえよ!」
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