0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
私の隣の席の山田くんはとても無口で変わった人だ。
いつも席に座って窓のほうをずっと眺めてボーッとしている。実はそんな彼に少しだけ恋心を抱いていたりする。
そんなある日、私はたまたま遭遇してしまった。
いつも無口な山田くんが珍しく口を開いた瞬間に。
それは、放課後に山田くんがを漫画を読んでいた時に漏らした一言。
「ご飯とキャベツ....大盛り....お代わり自由....ソースはウスター派で....パン粉は多め....」
私は驚きを隠せない。
(........ま、まさか日頃からそんなこと考えてたの....!?)
一瞬だけ疑った。でも、確かに先程から「ご飯とキャベツ....」しか言ってない。
........今度山田くんに旨いトンカツをご馳走してあげよう。ひとり暮らしの私にとって貴重なバイト代で。
最初のコメントを投稿しよう!