放課後の山田くん

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私の隣の席の山田くんはとても無口で変わった人だ。 いつも席に座って窓のほうをずっと眺めてボーッとしている。実はそんな彼に少しだけ恋心を抱いていたりする。 そんなある日、私はたまたま遭遇してしまった。 いつも無口な山田くんが珍しく口を開いた瞬間に。 それは、放課後に山田くんがを漫画を読んでいた時に漏らした一言。 「ご飯とキャベツ....大盛り....お代わり自由....ソースはウスター派で....パン粉は多め....」 私は驚きを隠せない。 (........ま、まさか日頃からそんなこと考えてたの....!?) 一瞬だけ疑った。でも、確かに先程から「ご飯とキャベツ....」しか言ってない。 ........今度山田くんに旨いトンカツをご馳走してあげよう。ひとり暮らしの私にとって貴重なバイト代で。
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