第1章

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それからは全く楽しくないキャンパスライフを送っていた。 家が近いからって一緒に大学へ行くことなんてない。 寧ろ同じ講義を一限から受けるのに、わざわざ時間をずらして行った。 「お前、次の外国語、心理学と日程入れ替えされたの知ってた?」 わざわざ、会わないようにしていても同じ学部だと嫌でも会ってしまうのが大学。 行動パターンも自然と似てしまうものだ。 もっと大学って広いものだと思ってた。 これでは高校と同じじゃん… 奴に関わると不幸になる。 これ以上関わりたくないんだよ!! 「へぇーそうなんだー知らなかったぁ」 と適当に返した。 どうせ嘘に決まっている。 前に試験範囲が変わったと嘘をつかれたことを私は忘れないからな。 次は外国語!E棟に決まってるでしょ? 私は自信満々にE棟へ向かった。 普通に行って、「日程入れ替えじゃなかったんだっけぇ?」って奴に言ってやる。
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