第1章

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月日が流れるのは早いもので大分大学にも慣れた私はサークルに入った。 奴が煩わしい人間関係を嫌うことを知っていたため、絶対に入らなそうなサークルを選んだ。 テニスサークルと言う名ばかりの飲みサー。 大学生って感じでしょ? ここなら奴に邪魔されることなく楽しいキャンパスライフを謳歌できる! そして、一番の目的は同じ学部の先輩と仲良くなって過去問を流して貰うこと。 指定校推薦で入学してしまった私は授業に全くついていけなくなっていた。 先輩と仲良くなって勉強を教えてもらう!あわよくば異性の先輩と仲良くなって付き合う! 彼氏が出来た!と奴に自慢したいんだ!! 動機不純と思うかもしれないが、飲みサーなんてそんなもので結構出会いを求める人も少なくない。 意外と簡単に仲良くなり、異性の先輩に勉強を教えて貰えた。 奴に仲良く勉強している姿を見せつけつつ、私は色々頑張った。 勉強と先輩へアピール。 私の運命の糸は奴との黒い糸ではいけない。赤い糸がいいの!!それも先輩と!! 先輩はもう、4年生。卒業してしまう前に告白しなくてはならない。
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