第1章

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で、なんかそっからズルズルと付き合ってさ。 今に至るわけ。 あらから8年だよ。 もう8年。 もう25だよ。 あいつとは相変わらずなんだけど、あいつ自身も相変わらずなわけ。 相変わらずダサいし。 相変わらず気も利かないし。 無口で無表情。 仕事も一応はしてるけど、将来性もなさそうだし。 給料安いし。 部屋汚いし。 まあそういうのも全部解ってて付き合ってんだけどさ。 ぼちぼち周りも結婚しだしてさ。 アタシも一応、女だし。 気になってくるわけじゃんそういう事。 あいつにそういう気あんのかなって。 だからそれとなく色々とプレッシャー?かけてみたんだけど。 全然ダメなんだわこれが。 うんともすんとも言わないの。 寝ながらテレビ、ばっかり見てんの。 それでなんか、ホントにこのままでいいのかなって思って。 なんだかウンザリしちゃってさ。 それである日さ、あいつの前でつい言っちゃったんだわ。 「アタシって、なんでアンタなんかと付き合ってんのかなー」 って。 そしたらあいつ、ボソッとまた一言。 「オレがマコのこと、好きだからだろ。」 それでアタシ、まあた騙されちゃってさ。 アタシきっとまた8年後もあいつと一緒にいるんだと思う。 そんで8年後もまた、同じように悩んで同じような質問してると思う。 そしたらまた、あいつは同じように答えてくれると思う。 精一杯、あいつなりの言葉で。 アタシは多分、あいつのそういうのが好き。 了
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