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ピアノの蓋が思いっきり閉まった。 「う゛ぁぁぁあぁああぁぁぁ!!!!!」 俺の悲鳴が教室中に響きわたる。ピアノを弾く上で大事な俺の指がピアノと蓋の間にあって挟まったのだ。 指が動かない…。それ所か、もっと痛くなっている気がする。……彼がピアノの蓋を押さえていたのだ。 「僕ね、お前の事が大嫌いなんだ。ピアノなんか弾けなくなっちゃえ」 彼は俺の指が挟まっているピアノの上から、さっき俺が貰った鉢植えを落としてきた。可愛い白い花と茶色い土が散った。
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