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第一章--White cat
--日本--
銃刀法違反の法律が消え、犯罪者が溢れかえる国
そんな国にある平和と秩序の無い日本一の歓楽街--東京、歌舞伎町
金貸し
娼婦
水商売関係者
麻薬や銃器の売買人
極道やマフィア
そんな人間達が集まる場所に“White cat”と呼ばれる暗殺者がいた。
裏社会の頂点に立つ暗殺者
それがWhite cat。
高い暗殺術で依頼を成功させることから依頼主も大物が多い。
しかし
その正体を知る者は数少ない
ドンドンドンッ
バンッ!!
「慶太!!さっさと起きな!!あんたに客だよ」
中年太りの薄汚いエプロンを着けた女はベッドで眠っている人物を叩き起こした。
ベッドで眠っていたのは白い猫毛の中性的な少年だった。
猫のように体を丸くして眠っている
そんな少年を女は
「ほら!!起きな!!仕事だ」と少年の首にある首輪を引っ張った。
その反動で上半身を起こす少年
シャランと首から下げていたアンティークネックレスが揺れる
「ゲホッ…いっ…つっ」
むせながら
首をスリスリと手で撫でる
「早く起きないからだ。当然の報いだよ」
女は悪いとも思わずにそこらにあった服を顔面に投げた。
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