たーくん

2/10
前へ
/10ページ
次へ
「えっ?そうなんですか・・・ハイ。その日なら大丈夫です」  私は電話を切り溜め息をつきそうになった。 「お袋、何だって?」  夫がもうすぐ一歳を迎える息子と遊びながらチラッとこちらを見ていた。だから余計に溜め息をつく訳にはいかない。 「週末、こっちに遊びに来るって」 「へぇ。たーくん、良かったでちゅね。おばあちゃんが遊びに来まちゅよ」  ・・・なぁにが、遊びに来まちゅよ、よ。何にも知らない癖に。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加