告白。。

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「あぁーあっちなー。あちよーハル! どうにかなんねぇのかよ この暑さ!」 「何バカなこと言ってるのアキ。 夏なんだから暑いのは当たり前だろ。」 「ハル!お前はつめてぇな!」 「ちょうどいいじゃない。 暑かったところでしょ。 少しは涼しくなったんじゃない。」 「そうそう!お前のその冷たい態度で涼しくなったよ ありがとう…って涼しくなるかぁ!!!!」 「そんな事よりアキはやく掃除終わらせ て帰ろうよ。」 「スルーかよ!今のスルー? 本当につめてぇな!」 「ちょうどいいじゃない。 少しはすずしっ」 「おい!また同じ台詞言おうとしたろ」 「そうだけど。」 「はぁ…そうだけどって真顔だし。」 「前から言おうと思ってたんだけど」 「なんだよ、もうマイペース過ぎるだろ!」 「男が好きなんだよね。」 「へー……男が…ねぇ…ん?」 「だから、恋愛対象が男なんだよね」 「えぇーーー!!どゆことー!!!」 「言葉道理の意味だよ」 「分かってるよ!」 「分かってるんじゃない」 「違う!そう意味のわかってるじゃ!」 「もっと言うとアキが好きなんだよね」 「はぁぁーー!!」 「大きい声出しすぎだよ。アキ」 「大きな声もだすわぁぁーーー!! 一瞬、冬に用たした時のようにブルッときたわ!!!」 「ちょうどいいじゃない。少しはっ」 「もうええわ!そのくだり! 無限ループかぁ!!!」 「興奮しすぎだよ」 「何!ナニ!なに!なんだ…何で?なんでなの?」 「分からないよ。だって恋に落ちるのに理由なんて要らないと思うよ。」 「そうじゃない!なにサラっと名言ぽいこと言ってぇんだよ!」 「素直に思ったことだよ」 「なにこの温度さぁ! 何この思いのつたわらなさぁ!!!」 「アキとは幼馴染みだからアキのことは分かってるつもりだよ」 「突っ込みどころ多くてぇ もう手におえねぇ!!」 あの日、ハルが何故告白したのか 真顔でムードも何もないトイレの掃除中に 名言ぽいことまで残して… ハルはいない。あの日のハルは… 夏になるとトイレで思い出す あきれるほどマイペースだった 冬の朝のようにブルッとした そんな夏のある日の出来事だった ハルはいない…僕の知っている昔のハルは 今は手術をおえて俺の彼女である。。
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