彼女の一言

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俺のクラスにはマドンナ的な奴がいる 今日そのマドンナがお菓子を作ってきたらしい 学校の知り合い全員に配っている 俺にもわたされた、そのお菓子はクッキー 見た目はとても美味しそうな焼き具合である だが、食べてみると、中に小麦粉のだまがあって 生焼けの部分があったり、 何かジャリジャリいってたり・・・ 味はなぜかとても塩っ辛くて・・・ とても美味しいなんて言えない、 というか、不味いしか言いようがない まず、そんな状態のものをよく持ってきたな それに、よく外側だけこんなにきれいに焼けたな・・・ だが、みんな、マドンナに気を使って 「お、おいしい」「おいしい・・・」と言って食べ続けている 「ねぇ~、氷凛寺さんも食べてみてよ~♪」 マドンナが話しかけたのは 氷凛寺 栞 いつも、本を読んでいるか、外を見ているか、音楽を聴いてるかの 美人なのにほとんど無口の女 でも、案外モテてる 最近、サバゲ部の黒蝶先輩と仲がいいと聞いている その先輩も美人で結構モテてるとか 「・・・ありがと」 氷凛寺はマドンナからクッキーをもらって食べた 「どぉ? おいしいでしょ~??」 「・・・」 そして、氷凛寺は一言の感想を言った
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