真実

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俺は、いい加減に生きてきた。 入試の答案用紙に名前を書けば合格する高校に入り、そこさえも通うのが怠くなって 一年ちょっとで辞めた。 バイトだってどれも長続きしなくて、遊ぶ金が無くなると両親に無心して また遊び回る。 同じような友人達と連んで、毎日がお祭りみたいに笑った。 それに、俺は女に不自由した事はない。 勝手に向こうから寄ってくるから、適当に遊んで、身体に飽きたら捨てて。 ずいぶん酷いこともしたけれど、女なんてそんなもんだと思ってた。 両親に泣きつかれる度に 「ウザいんだよ!俺もいつかは真面目にやるって!」 毎回同じセリフを口にした。
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