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そんな俺に散々手を焼いた親父が頭を下げて、旧知の人間が経営する小さな会社で渋々働くことになった。
その時、初めて里菜と出逢ったんだ。
里菜は、社長の一人娘だ。
無口で物静かで上品で…
サラサラの長い髪に、妖艶な黒い瞳、色白の細い身体。
高嶺の花ーー
そういう表現がぴったりの里菜を なんとか落とそうと、俺は必死になった。
たぶん
里菜を初めて見た瞬間から、
俺は本気で恋をしたんだと思う。
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