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「職場でしないよう、他でちゃんと愛させてくれる?」
ストレートな言葉に愛羅が言葉を無くすと、クスリと瀬乃山は笑って、頬に鼻にとキスを降らす。
そんな表情も、愛しくて堪らないというようなキスも初めてで、愛羅は益々されるがままになってしまう。
戸惑いを隠せないながらも、頬を紅潮させ、受け入れる愛羅を、瀬乃山は堪えきれずに抱き締め、己に言い聞かせる。
間違ってはいけない。
受け入れられるからと、無条件に甘えてはいけないことは、覚えておかなくてはならないけれど、高鳴るときめきを抑えきれない。
「金曜日が待ち遠しいよ」
「……私もです」
その言葉を勝ち取って、ようやく瀬乃山は愛羅を解放したのだった。
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