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「……私も、ずっと一緒にいたいです」 そう答えれば、満足そうに目を綻ばせ、そのまま愛羅の手の甲に口づけた。 真っ赤に染まった愛羅を見つめながら、自分の頬に、愛羅の手を添わせる。 「明日は休んでいいから」 瀬乃山の予言通り、体はだるいし、目を閉じればすぐにでも眠れそうだ。 「でも……有休もあまりないですし、出勤します」 愛羅が入社して、まだ一年にも満たない。 入社半年を過ぎて付与された僅かな有給休暇は、この騒動で相当使ってしまった。 「……そう。無理はするなよ」 「はい」 瀬乃山はもう一度、愛羅の手にキスしてから、ようやく離してくれた。 けれど、熱の籠った視線はそのままだ。 このままでは永遠にここから出られない気がして、愛羅はどうにか気を奮い立たせて、視線を逸らした。 その瞬間、身を乗り出した瀬乃山が愛羅を抱き締める。
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