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「で、今日は何の会?」 憮然とした清香に、瀬乃山は愛羅の手を絡め取って、二人に掲げるように見せる。 「俺が焼肉を奢る会」 「しゃ、社長っ!!」 「うわっ、あり得ない」 「……ふはっ」 平然と言い放ったのが瀬乃山で、驚き慌てふためく愛羅、うんざりした清香に、堪えきれず噴き出したのが花蓮だった。 「いつから?」 「つい最近」 「傷心に付け込むだなんて、最っ低」 「清香さんっ、そんなんじゃないですからっ」 「いいのよ、愛ちゃん、こんなやつ庇わなくても。何かあったら、すぐ私に言いなさいね。引っ叩いてやるから!」 「……なんか、当たり強くない?」 顔を引きつらせる瀬乃山を、きっと清香は睨みつける。
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