2197人が本棚に入れています
本棚に追加
女三人と集まると決めた時点で、糾弾は覚悟していた。
愛羅は、そこに加わらないだろうというのも、想定内だけれど。
彼女たちの言葉が、厳しければ厳しいほど良い。
それはきっと、愛羅への愛情と比例するだろうから。
「返す言葉もないよ。本当に自分が情けなくて反吐が出る。どんなに後悔したって、神崎を苦しめていたことには変わりない」
ギュッと眉を顰めて、心配そうに瀬乃山を見つめている愛羅を見下ろす。
そんな顔、もう二度とさせたくないのに。
「気付いてやれなくて、助けてやれなくて、本当にごめんな」
愛羅はテーブルの下で、瀬乃山のシャツの裾をキュッと握り締める。
その手に大きな手のひらをそっと被せて、清香と花蓮の前に姿勢を正す。
「もう二度とこんなことはさせないし、これからは俺がしっかり守る。でも……どうやっても、俺の目の届かないこともあるだろう。だからどうか、これからも神崎をよろしく頼みます」
最初のコメントを投稿しよう!