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「そのうち、顔も見えるようになるだろうしね。あ、清香さん、工事っていつからなんですか?」 「え? なんで、知ってんの?」 「私、総務ですから、知っていますって。担当じゃないですけれど」 「工事?」 愛羅の分からない話をまた進めていく二人に対し、首を傾げる。 ここまで言ってしまっては仕方ないと思ったのか、それとも変化に弱い愛羅には事前に予告しておこうという配慮なのかもしれない。 清香は軽く溜息をついて、愛羅に向き直った。 「来月あたりから、工事が始まるの。社長室も、人事も総務も経理も、前の会社の居抜きで使っていたところは全部壊して、新しくするのよ」 「えっ?」 「管理部だけ、木質の壁になっているでしょう。それを全部取り壊して、他と同じように基本的に壁は全部透明にするのよ。機密書類が多いから、部屋の形態は残すみたいだけれど」
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