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なるほど、確かに前の他所の会社が使っていた管理部のスペースだけ、居抜きで使っており、オフィスの他の空間とは、一線を画していた。 それを統一させようということだろう。 不自然なことではないが、愛羅は次々に襲い掛かる変化に耐え切れるか、心配になってしまった。 清香と花蓮もそれを心配して、あらかじめ伝えてくれたのだろう。 二人とこうして話すようになって、愛羅は徐々に自分の状態も伝えている。 二人とも、変に気を遣うことはないが、さりげなく支えてくれていることが分かる。 だからこそ、愛羅も乗り越えてみたいと思えるのだが、それでも心は縮こまって震えていた。
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