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そんな日々は当たり前のように過ぎ去って、あっという間に卒業の日を迎えた。
数回行われた卒業予行、それに沿った当日の卒業式。
それぞれの手に卒業証書が渡され、聞き馴染んだ校歌が誰かの啜り泣きと一緒に流れる。
それを聞きながら「卒業したんだな」と、ボンヤリ思った。
最後のHRが、教室で始まる。
クラスメイトたちが、順番にありきたりな別れの挨拶を告げていく。
多少緊張しながら、何人かが口にした「ありがとう」「楽しかった」「よかった」と同じことを口にする。
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