1.出会い

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また、左横に人の気配がした。 けど、今日は違った。 いつもの人と、あと、3人。 知らない人の気配がしてた。 「…宝条博士、魔光に晒されている彼女は?」 少し低くて、渋い感じの声音が聴こえた。 誰だろう? ほうじょう博士って。 「その娘か?…ソイツはなぁ、5年前。ある場所で発見されたのを私が引き取ったのだ…クククッ その娘は面白い。 通常なら、魔光を浴びれば瞳の色が魔光色に変化するものが、そうならず、黒い瞳のままなのだ。 今までも、様々な実験をしてきたが、すべてを吸収するが、身体に何ら影響が出ていない。これは異例だ…っ。 ……だが、まぁ。 その責か、5年前から未だに目を覚ましてはいないがな」 この人の声がいつもの人だ。 じゃあ、この声がほうじょう博士?って人かな。 「…こいつは生きているのか?」 失礼な!生きてるもん!…たぶん。 「ん?あぁ。生きている。…クククッ」 何が面白いの? 変な人…。 「……ジェネシス、アンジール。そろそろ仕事だ」 ん、新しい人の名前だ。 「…もうそんな時間か、ジェネシス。 彼女に見惚れるのはわかるが、1stの俺たちにしか出来ない仕事なんだぞ。 早くしろ」 渋い声音の人が、アンジール…かな。 じゃあ、異様に気配が近い人が、ジェネシス…になるんだ。 「ふっ…見惚れて何が悪い」 ほへ? 見惚れる?誰に?? ……あ、気配が遠退いていく。 ほうじょう博士だけになっちゃった。 あーぁ。 あの三人の声、もう少し聴いていたかったんだけどなぁ。…残念。 そして、今日も、ほうじょう博士の実験によって視界の色が変わり、恐怖に怯えるのだった。
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