1.出会い

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セフィロスが私に名前をくれたあと、ジェネシスとアンジールがやって来た。 けど、それをいち早く気づいたセフィロスが私に、 「…あいつ等にバレると面倒だな。 リオン、すまないが、また眠った振りをしていてくれないか?」 ちゃんとまた、会いに来るから。 申し訳なさそうな。でも、優しい声音でセフィロスがそう言ってきた。 『{うん。わかったよ}』 『{絶対、会いに来てね?}』 やくそく 私はセフィロスのお願いを二つ返事で頷いた。 「…ありがとう」 『{どういたしまして!}』 と、私が返事をしたら、…ふっ。って笑われた。 なんか、セフィロスがやって来ただけで、指とか瞼とか、まだ二ヶ所だけだけど動くようになるなんて…。 なんかすごいなぁ。 …………ボンッ! そ、そう言えば、セフィロスが…。 また、会いに来るから。って…。 なんか、なんか、、、ボンッ!//// ふにゃぁ!!!////// 『(……恋人みたい///////)』 って、別に私とセフィロスは恋人なんかじゃないけどねっ!? …だって、私。ずっと薄い緑色の液体に浸けられてて、かれこれ5年は経つみたいなんだもん。 世間知らずなんだろうし、筋力は衰えてるだろうし、…声だって。出るかもわからない。 ……はぁ。 なんか、落ち込んできた。 ここから出たくない。 って、言う思いもあれば、 ここから出たい。 って言う思いもある。 だって、外に出たら、私の知らないことばかりありそうで…ものすごく、恐いから。 でも、逆に、その知らないことを知りたいって言う好奇心もある。…それに、セフィロスとかアンジール、ジェネシスって人の顔も見てみたい。 出来れば、会話もしてみたい。 『(こんな私は、ワガママなのかな…)』 私の左横で、アンジールだと思わしき声に、誇りだとか夢だとかってお説教されてるセフィロス。 だけど、ジェネシスはずっとこっちを見ていた。 セフィロスも私も、その事に気づかずにいた。
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