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ギルドの依頼を終了させた僕達は、少し魔法の使い方を学んだ。
僕達は全員が依頼を達成出来た訳では無い。
何人もの生徒は、再起不能になったり、亡くなった生徒も居た。
魔法使いになるのは本当に、僅かなのだ。
運と実力と弛まぬ努力。それを継続出来る者達だけが、正式に魔法使いと認められる。
本当に狭い門なのだ。
僕のように、ガイの力を持って居たが為に、入学して数週間で魔法使いになってしまう者は今までに前例は無かった。
皆、三年間必死に魔法を学び、体術を鍛えて、学問を学んで魔法を使いこなせるようになり、ギルドの依頼をこなすことで魔物への対処法を学び、成長して魔力を安定させて使用出来るようになれば、寿命も伸びて長く経験を詰めるようになり、魔法使いとして成長していけるのだ。
強い魔力を持つ家系は、重要視されて、王族により名誉称号として貴族の位を与えられるが、魔力が落ちるような事が有れば、貴族の位は剥奪される。
貴族としての栄誉は、王族よりその強さに応じた土地が貸与されて、その管理を任される。
全ての土地は王族の所有とされ、その管理を任される事で、栄誉と収入が得られることになる。
一部は、王族へ納入されなければならないが、その貴族が努力をすれば収入も増やす事が可能で、努力を惜しまない貴族も多かった。
その努力が正しければ良いのだが、歪んだ努力を行う貴族も多く、平民とされた魔力を持たない者達や魔力の弱い者達は苦労をする事になる。
王族は、なるだけその貴族たちの監視を行い、歪んだ方向に領地を管理しようとする者は、証拠を集めて、直ぐに領地を取り上げて貴族としての地位も名誉も停止させる処置を行うようにしていた。
だが、中にはやはりギリギリのラインで領民を虐げる領主・・貴族も多かった。
血筋に魔力が少ないものが増えれば、直ぐにも理由を言って、領地を取り上げられるのだが、そうした行為を行って行けばかなりの頻度で貴族の入れ替えが行われてしまう事になり、それでは領民の生活が安定しない。
それでは、本末転倒である。
王族は、あちこちで突然に発生する魔獣への対応も行わなければならないし、それ以外にも多くの政治的な要素を抱えており、対応に追われる日々を送っていた。
ガイが姿は変わっていても、戻って来たことで獄炎達も元気を取り戻し、精力的に魔獣への対応や、魔物への対応を行えるようになって居た。
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