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2時間後
この間に俺は雪女と盃を交わした。てか雪女って東北とか向こうの方の妖怪だと思ってたけどこんな方にまで来てるなんて意外だな。
「来たか。で、どうすることにしたんだ?」
雪女の出身地など今の盃を交わすのか、交わさないのかと全く関係のないことを考えていたら、烏天狗が来たため俺が茶化すように聞いた。しかし、烏天狗の顔は真剣そのものだ。
「俺達、烏天狗一派もあんたの、いや奴良組の傘下に入れて貰おう」
「いいぜ。歓迎してやるよ。よく家の門下に入ったな」
俺が言うと烏天狗の部下らしき者が酒を持ってきた。
「やっぱり、盃を交わさないと大将とは呼べないからな」
烏天狗め、下らん試し方をしやがって。この程度を見抜けない程じゃ俺達はお前についていく気にならないとでも言いたいのか?
まぁ、そのくらいじゃないとつまらないけどな。
「俺に睡眠薬入りの酒を飲めと?」
「ハハハ、やっぱり気付いたか。それじゃ今度こそ盃を交わそう」
こうして本当に烏天狗と盃を交わした。
その後に聞くと此処から直ぐの川に河童がいると烏天狗が言ったので俺は烏天狗と雪女、そして途中で参加してきた大天狗を従えて河童の元へと向かった。
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