プロローグ

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キーンコーンカンコーン 「では、授業はここまでとする。来週は小テストを行うからな」 とりあえず面倒で退屈な授業が終わり学生の数少ない味方である昼休みの時間がやってきた。昼飯は既に買ってあるから風当たりの良い屋上に行くか。 「それでさー」 「うわ、奴良の奴が来たぞ」 俺が廊下を歩くだけで普通の生徒は避けていく。その理由は俺がこの学校で喧嘩の強く互いの主張を譲らない連中をまとめているからだろう。 「あ、光さん。お疲れさまです」 「「「「お疲れさまです!」」」」 互いの主張が強い彼らだが、ありがたいことに俺の話は聞いてくれる。そして彼らが喧嘩しそうになる時には俺が呼ばれる。 「あら、奴良君は相変わらず不良…いえ、最近ではちゃんとした生徒のお手本の方達に慕われてるわね」 俺に声をかけてきたこの人は時沢茜(ときざわ あかね)でこの学校の生徒会長で、珍しく彼奴のハーレムにならなかった人だ。 まぁ、彼奴は周りにいるハーレムも友達程度の認識だからハーレムのビッチ共も可哀想だな。同情はしないが。
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