天野家潜入捜査

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「ふざけるな!!あまり調子に乗るなよ妖怪風情が」 爺の後ろにいた青年の一人がマジ切れした。最近の若いのはすぐに切れて困るな。少しは精神統一でもしてろよ。 「お前ら陰陽師こそあまり俺たちを見下さないことだな」 俺は本気の4割程度の殺気を出すと牛鬼達に爺、そして茜さんを除いて全員が気絶した。それだけでは済まずにこの屋敷が俺の殺気のせいで軋んでいる。 「情けない奴らだな」 「ちょっと、屋敷が軋んでるから殺気を収めてよ」 茜さんに言われて仕方なく殺気を出すのをやめたがすでに遅かったのか一部が罅が入っていて壊れそうな感じだ。 「法師と言われてものぉ、儂はあくまで陰陽師だからすまんが法師は無理じゃの」 「それはおかしいだろ?陰陽師も法師も元は一人の仙人が扱った仙術から派生したものだろ?」 数千年も昔にいた仙人が使った術を仙術と呼ぶようになりその仙人に2人の子供ができて一人は仙法のうちの攻撃に特化しもう1人は仙法の防御の術に特化した。その攻撃を得意としたのが後の陰陽師になり防御を得意としたのが後の法師だ。俺がこれを説明すると爺に茜さんも驚いている。
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