天野家潜入捜査

11/11
5286人が本棚に入れています
本棚に追加
/800ページ
「確かに昔はお主の言うように法師も陰陽師も一緒に仕事をすることがあったのじゃがのぉ今はある事件の影響で儂等陰陽師と法師はうまくいってないんじゃよ。儂も聞いただけじゃから詳しくは知らぬがある時にお主達には及ばぬが中々の強い妖怪を陰陽師と法師で組んで退治しようとしていたらしいが妖怪が中々に強くその場にいた陰陽師と法師では敵わならしくてのぉ、陰陽師が何も言わずに撤退をして法師は死んだのじゃ」 つまりそこそこ強い妖怪を退治しに行ったはいいが予想以上に強くて陰陽師は撤退したが為に法師は死んだというわけか。 「そうか。だが殆どが攻撃系のお前たち陰陽師はいいが殆どが防御系で自発的に攻撃できない法師だけじゃ妖怪退治はできないのにどうしてんだ?」 殆ど防御系で攻撃手段が皆無なのにどうやって妖怪退治をしているのか気になるな。 「それが分からないのよ。陰陽師と法師で文書のやり取りはしてるんだけど、最低限の情報の共有しかないからね」 今まで空気になっていた茜さんが話した。 「大将、もう飽きたから帰ろうぜ」 「もう…ここ……いる…飽きた」 首なしに座敷わらしが飽きたと言っているのを聞いて他の奴らももう飽きているようだな。 「まぁ、俺たちはここらへんで帰るから。契約も結ばねぇから戦争したいなら仕掛けてこい」 俺はそれだけ言って皆を連れて屋敷へ帰った。
/800ページ

最初のコメントを投稿しよう!